香港の漢方薬の有名ブランド「馬百良」。
いまや香港のドラッグストアーや香港空港の免税店でもおなじみです。
「馬百良」は、1822年、中国清朝の道光二年に創業、約180余年の歴史を有する屈指の漢方薬の老舗です。
その前身は「馬百良薬局」といい、中国広東省の佛山鎮(現在の仏山市)に店舗がありました。
その創始者が馬百良先生です。
馬百良先生は、医薬に対する造詣が深く、臨床経験の豊富な漢方医でした。
各種の膏薬やのみ薬(丸薬、粉薬)、貼り薬やお茶、油、薬酒などをつくって、多くの病人を救いました。
中でも先生が発明した「珠珀七厘散」という小児用の薬は、聖薬として当時たいへん珍重され、無数の子供たちが恩恵を受けました。
馬百良先生の薬はとてもよく効いたので、その名はだんだん各地に広まっていきました。
1910年、清の宣統二年、「馬百良」の漢方薬は南洋(マレーシア)での薬品展覧会に出品され、なんと出展した全ての漢方薬が優秀産品として受賞することになりました。
1923年、国家的な薬品リスト「薬品價目表」が刊行され、その中で、「馬百良」の180種類の各種の漢方薬がリストアップされました。
1923年から「馬百良」は飛躍的な発展をとげてゆきます。生産拠点は、佛山以外に広州とマカオに拡大し、支店はスワトー、潮州、江門、海口、上海、香港に設立されました。また海を越えてバンコック、シンガポールに海外支店が開設されました。
「馬百良」の漢方薬は、現在では60数種類が生産されており、中国各地や香港マカオ、東南アジア、台湾、韓国、欧米各国で販売されています。
極めて厳重な品質管理が行われていること、穏やかで確かな効果があることから内外の消費者から絶大な指示を受けいます。
「馬百良」は、中華人民共和国香港特別行政区政府が定める製薬工場のGMPスタンダードに適合し、製品は全て各種の厳格な重金属毒性試験をクリヤーして市場に提供されています。
設備、製品ともGMPの要求を完全に満たし、国際的水準の商品として定評を得ています。
「馬百良」は、伝統を守りながらも、不断に先進技術を取り入れ、時代の要求を先取りしています。
いまや「馬百良」は安心と信頼の代名詞となり、各界から絶大なる指示を受けるようになりました。