丹参は紫蘇科の多年草で、春、青紫色の可憐な花をつけます。その根を乾燥させたものが血液の流れをよくする生薬として漢方でよく用いられます。活血、消炎、鎮痛、鎮静作用にすぐれた効果を持っています。李時珍牌の復方「丹参片」は、この丹参に、やはり活血作用のある生薬の田七等を組み合わせて処方されており、血流の阻害を解消します。

【取扱説明書要約】
品名 復方 丹参片(たんじんへん)
商品のご案内 冠状動脈硬化症は中高年、老年男性によく見られ、狭心症の直接的な原因となります。最初は胸部に軽い痛みがあり、やがて胸が締めつけられるような感じがしたりします。胸に強い圧迫感を覚えることもあります。通常は数十秒から15分程度でおさまりますが、心筋梗塞や心不全にいたる場合もありますので注意が必要です。 本品は、中国の北京、上海、浙江、江蘇の二省二市の19か所の病院で臨床に応用され、冠状動脈硬化症の患者さん400人に試用されました。 その結果、胸が締めつけられるような痛みがすっかり改善したケースが33.8%、総有効率は86.8%でした。また、心電図検査で顕著な改善が見られたケースは20.5%、総有効率は68.1%となりました。 この臨床試験により、比較的はやく胸の痛みを軽減する効果があることが認められました。また、心筋の虚血状態や酸欠状態を速やかに改善し、代謝作用を改善する効果も確認されています。胃部にわずかな不快感を感じたケースが一部で見られた以外、不良反応は一切認められませんでした。

■ 臨床統計 表1(胸が締め付けられるような痛みの改善状況)


■ 臨床統計 表2(心電図検査の改善状況)

ケース1 : 李×× 男 48歳 党幹部 (北京市人民医院)

患者さんには前胸部に締めつけられるような痛みがあり、毎日5〜6回も発作がある状態が3年続いていました。心電図検査の結果、TI、II、V5が双方向を示し、Tav L、V5は逆転、STI、V5は水平型1.0ミリのへこみを示し、冠心病(冠状動脈硬化症)、虚血性心疾患と診断されました。復方丹参片を毎日3回、各3粒をのみ始めたところ、1か月後、症状は顕著に改善しました。その段階では心電図検査では顕著な変化は見られませんでした。服用後2か月、症状はさらに改善し、心電図検査ではTav L、V5の逆転度が浅くなっていました。服用後3か月後の検査では症状は継続して軽減し、心電図ではTav L、V5の逆転がさらに浅くなり、STV5は水平型へこみ1.0ミリから0.5ミリに改善されました。

ケース2 : 何×× 男 38歳 教員 (朝陽区中心医院)
患者さんは冠心病(冠状動脈硬化症)を6年あまり患ってきました。常に胸が締めつけられるような感じがし、脈拍は速く、前胸部の深いところに痛みがありました。これまでにもいろいろな薬を服用してきましたが効果はパッとしませんでした。心電図試験の結果は陽性です。服用前、症状はさらに悪化していました。寝ているときに発作が起こるので、横になって休めない夜もたびたびありました。復方丹参片をのみ始め、まず胸の苦しさが軽減してきました。いつのまにか前胸部の深いところの痛みもなくなっていました。夜の発作もなくなり、心電図検査では既に正常値となりました。

■ 主な作用 :


■主治  : 締めつけられるような胸の痛み、胸の圧迫感

■批准文号 : 22−0188−京衛藥準字(91)第153号
主要成分
用法 毎日3回、それぞれ3粒を白湯でおのみください。または医師の指示に従ってください。
内容量 60粒 (1箱で約1週間分です)
原産国 中国
保管上のご注意 直射日光を避け、風通しのよい涼しい場所に保管ください。また、お子様の手の触れぬところに保管してください。

ひとこと
冠状動脈硬化症は、虚血性心疾患ともいわれています。原因ははっきりわかっていませんが、肥満、動物性脂質の取り過ぎ、脂質の処理能力が低い人に多く、喫煙、甲状腺の機能低下、糖尿病や痛風とも関連があるといわれています。主な症状は狭心症と心筋梗塞です。それは自覚症状がなく、突然やってくることもあります。軽い運動で胸が締めつけられるような感じがしたら、すぐ医師にご相談ください。家庭でも会社でも責任が重くなる中高年層に多発しています。復方丹参片は、香港の大手中国デパートで市販されている漢方(成)薬です。健康で日常生活に何の支障もないけれど、高血脂が気になっている中高年の方が、サプリメント感覚でお使いになられています。ただし、サプリメントに頼り過ぎるのは禁物です。やはり、規則正しい生活、充分な睡眠、適度な運動、ストレス解消が第一です。