芭蕾ブランドの真珠クリームは、中国本土でも香港でもポピュラーな中国コスメの代表格です。
でも、香港で売られている芭蕾真珠クリームの値段は、中国本土で売られているものと比べてどうしてこんなに高いの? だって、左側の金色のフタのものは中国の深センの大手ドラッグストアーでは25元です。 これに対して、右側の香港の中国デパートや免税店で売られているものは100ドル近くもするんです。 その価格差はなんと4倍です!
最初は、その理由がわからず、香港の総発売元の社長さんにずいぶん文句を言ったりしました。でも、自分でこの2種類を比較しながら使ってみると、すぐに理由は納得できました。
どちらも同じ商品だろうと思いフタを開けたところ、香りが全く違うのです。 香港で販売されている真珠クリームは、箱を開けただけでもフローラルな香りがパ〜と広がってきます。 中国本土の深センで買ってきたものは、むかし懐かしいお風呂屋さんのセッケンの香りがわずかにするだけです。
使っている香料の質が明らかに異なります。
また、香港のものは、フタを開けると内ブタ(キャップ)が使用してありますが、中国本土のものにはありません。 クリームの質も、練り具合も全く異なっています。
その後、香港の正規代理店「亨利行国貨」で在庫されている商品をチェックしていると、大きなカートンには全て「外銷」という表記があることに気がつきました。 これは、「海外輸出用」という意味で、国内販売用の「内銷」と区別されます。
海外輸出用の商品と、国内販売用の商品とで二通りの成分配合の商品を作ることは、これまで中国ではよくあったことです。 もちろん、これまで香港は中国本土の一部ではなく、海外市場のひとつとして扱われていました。
有名な芭蕾ブランドの真珠クリームですが、中国本土で出回っているものと海外輸出用との2種類があることをここでお知らせ申し上げます。 メインキー・インターナショナルが香港から直送する真珠クリームなどの芭蕾化粧品は、全て香港の正規代理店「亨利行国貨」より供給された海外輸出用の純正品です。中国本土で流通している国内販売用のものではありません。
安さだけで判断されると、お風呂屋さんのセッケンのニオイにガッカリされることになるかもしれません。
海外用純正品は白いキャップです。またパッケージの「珍珠膏」の下に日本語で「真珠クリーム」と書いてあります。 どうぞご注意をください。
だけど、中国のメーカーが中国内販売用と海外輸出用とで商品の品質に差をつけたりするのも、もうすぐなくなるだろうと思います。 21世紀、信じられないくらいのピッチで生活レベルもアップしています。 やがて、海外輸出用の商品の方が安くて、品質も落とすなんて時代がくるかもしれません...
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